以前の記事で、やどかりを飼うにあたって必要なものとして、引っ越し先の貝について触れました。引っ越し先の貝についても、やどかりと一緒に海で取ってこよう、と考えている方もいらっしゃると思います。今回は、実は注意が必要な貝の拾い方について説明します。
どの貝でも拾ってくればいいわけではない
よくあるのが、間違えて他のやどかりが入っている貝を取ってきてしまうと、とんでもない数のやどかりを自宅に持ち帰ることになってしまいます。水槽に対してやどかりが多すぎると、やどかりにとってストレスになりますし、共食いの原因になることもあるそうです。
慎重に貝の中にやどかりが入っていないか確認したつもりでも、しばらくしたら貝が動き出した、ということはよくあることです。
先日、磯遊びに行った際にかわいい貝だね、と拾ってきた貝を水のない虫かごに入れていたところ、数日後にカタカタと音がしていることがありました。見てみると、そのかわいい貝からやどかりの足が出ていました。まさかやどかりが入っているとは思わないような貝だったので、びっくりすると共に生きてるうちに気づけてよかった、と安心しました。
貝を拾える場所
我が家では、大房岬公園又は沖ノ島で貝の採取をすることが多いです。ここは、磯遊びもできるので、僕か妻のどちらかが子供と遊び、もう一人が貝拾いをします。両方とも夏には泳ぐこともできます。ライフジャケットを忘れずに!
大房岬公園
大房岬公園は、富浦ICから近く、南房総に到着後すぐや帰り際に寄ることもできます。また、すぐ近くの富浦新港では、釣りも楽しむことができます。
夏場でも激混み、ということは今までなかったと思います。ただ、駐車場が崖の上にあり、海までは階段や坂を10分ほど下る必要があるため、小さな子供が愚図ると大変なことになります 笑 参考までに、我が家の下の子は年少の頃にはまだ愚図っていました。
駐車場に公園の事務所のようなところがあり、自販機がありますが、海まで下りると何もないので、海に下りる前に飲み物等の準備が必要です。
岩場にカニもいるので、糸の先にスルメをくくり付けてカニ釣りをしている方もよく見ます。
沖ノ島
沖ノ島は、富浦ICから車で20分ほど南下した場所にあります。このあたりでは有名な海水浴場でもあるため、夏場には早々に駐車場が埋まります。隣接して海上自衛隊・館山航空基地があります。
館山港という有名な釣りのポイントがあります。ただ、休み期間には、朝6時台に行っても場所を取れないことがあります。また、自衛隊堤防と言われる有名な釣りのポイントもありますが、こちらは現在(2021.6月)、釣りができないようになっているようです。
沖ノ島は、駐車場から、貝を拾う島の先端までは、少なくとも10分ほどは歩きます(駐車場の場所によります)。駐車場の前に広がる砂浜を抜け、その奥の森?を抜けると大きな磯があります。
夏に海水浴場が開いていれば砂浜に海の家がありますが、昨年(2020年)は、コロナの影響で海水浴場が開かなかったため何もありませんでした。このため、飲み物、食べ物はセブンイレブン館山自衛隊前店で調達しておくことが確実です。
貝の拾い方
注意する点は、やどかりの入っていない貝を拾う、という1点です。これのみ注意してください。では、やどかりの入っていない貝を拾うにはどうすれば良いのか、というコツは以下のとおりです。

潮が引くと満潮時に打ち上げられた貝やゴミが、上の写真のように線状に並んでいる場所が出現しますので、線状になっている部分から拾います。波と一緒に海に戻らない貝には、やどかりが入っていない、という考えです。

このため、貝拾いは、干潮時である必要はありませんが、満潮時を避けて行った方が良いと思います。満潮時刻を1時間くらいずらせば十分だと思います。ちなみに、満潮時刻や干潮時刻は、「館山満潮時刻」等のキーワードでググることで簡単に調べることができます。
波打ち際にある貝は、上でも言いましたが、なかなか動かない場合であっても中にやどかりが入っていることが多々あります。奥の方までよーく覗き込んで、全然動かなかったとしても忘れたころに水槽の中で突如動き出すことがあります。よく注意をして拾ってくださいね。
拾う貝についてですが、大きさや穴の有無等は、あまり気にしなくて良さそうです。やどかりに対してあまりにも大きかったり小さかったりするとさすがに引っ越しはしませんが、少しくらいであれば小さいかな?と思っていた貝に入ることもありますし、逆もあります。

また、穴の開いている貝や上の写真のように崩壊寸前の貝に住んでいるやどかりを見ることもあります。貝を変えたと思ったらすぐに元の貝に戻ったり、と結局はやどかり本人が気に入るかどうかが重要なのかな、と思っています。

こちらもやどかりの気持ちまでは分かりませんので、我が家では、ある程度の数の貝を水槽に入れておいて、気に入ったら引っ越してね、というスタンスで飼育をしています。今のところこれでうまくいっています。参考までに、我が家のやどかりは、あまり大きさが変わらないこともあり、5匹に対して10個くらいの貝を入れてます。
注意事項

上の写真は、春に大房岬で貝拾いをしている間にトンビにバックをビリビリにされた際の写真です。まだ春ということもあり、その日はあまり人がいませんでした。夏であればある程度の人がいるので、自分たちがバックから離れていても、他の人がいるためトンビもなかなかバックに近づくことができないと思うのですが(実際に夏に同じ場所に荷物を置いていた時にこのような被害にあったことは一度もありません)。
また、近くに食べ終わった弁当のごみを置いてあったのが良くなかったのかもしれません。いずれにせよ、人が少ないときには荷物を近くに置きながら貝拾いをするとか、少し重くなりますが、クーラーボックスを持っていく等の対策を講じた方がよさそうです。
皆さんも注意してくださいね。今日もここまで読んでいただきありがとうございました。
ゆる2continued!