前回は、面倒な「あまり」のある割り算の丸つけについて、エクセルで簡単に処理する方法を説明しました。
今回は、帯分数から仮分数、又は、仮分数から帯分数への変換について説明します。
帯分数から仮分数へ変換 答えだけを残す場合
答えだけ出せば、問題文は残らなくてもOKという場合には、以下の方法が最短だと思います。
(1)指定した列の表示が仮分数になるよう、「セルの書式設定」を行います。
列の頭の文字(下の写真では「B」の文字)を左クリック→緑になったら右クリック→「セルの書式設定」を左クリック。

(2)下の表示が出たら「ユーザー定義」を選び、「種類」の下のマスに「?/?」と入れ、「OK」をクリック。

(3)帯分数を入力後「Enter」(下の画像では、「=」を入れていますが、不要でした。)
例えば、1と1/3は、1と1/3の間に、半角スペースを入れます。その後、Enterキーを押すと、「4/3」と答えが表示されます。


この方法の場合、最短で答えを表示することができます。ただ、表示された数字と、子供の答えが違う場合、子供の答えが違うのか、こちらが打ち間違えたかを確認するために、打ち直しの必要が出てきます。子供が間違えまくっていると地獄です。何のためのエクセル先生なのかと(泣)
このため、子供の間違いが多い場合や、繰り返し丸つけを行う場合、兄弟がいて数年後にまた使うかなぁという場合には、問題文を残した方が最終的な手間は小さくて済むと思います。このため、問題を残す方法についても書いておきます。
問題を残す必要がない、という方は、次は飛ばしてOKです。飛ばした先に、仮→帯の答えのみバージョンも記載しています。
帯分数から仮分数へ変換 問題と答えを残す場合
(1)まずは、問題となる帯分数を入力します。
例えば、1と1/3は、1と1/3の間に半角スペースを入れます。

(2)帯分数の隣の列の表示が仮分数になるよう、「セルの書式設定」を行います。
列の頭の文字(下の写真では「C」の文字)を左クリック→緑になったら右クリック→「セルの書式設定」を左クリック。

(3)下の表示が出たら「ユーザー定義」を選び、「種類」の下のマスに「?/?」と入れ、「OK」をクリック。
これで、C列の分数が仮分数で表示されるようになります。

(4)「=(仮分数にしたい帯分数のセル)」を入力後「Enter」
下の画像は、全て半角で「=B2」と入れた状態です。入れ終わったらEnterキーを押します。

(5)あとは、一気に同じ計算をさせます。オートフィル機能(連続入力機能)を使います。
緑の四角の右下にカーソルを合わせて、細い十字ポインタを一気に引っ張るあのやつです。


問題文と一緒に残しておいた方が、最終的な手間は小さいような気がします。
次は、逆パターンの仮→帯の答えだけバージョンです。仮→帯の問題付きを見たい方は、飛ばしてもOKです。
仮分数から帯分数へ変換 答えだけを残す場合
(1)指定した列の表示が帯分数になるよう、「セルの書式設定」を行います。
列の頭の文字(下の写真では「B」の文字)を左クリック→緑になったら右クリック→「セルの書式設定」を左クリック。これをやらないと、仮分数のつもりで4/3と打った時に、「4月3日」等と出力されてしまいます。

(2)下の表示が出たら「分数」を選び、「3桁増加(312/943)」を選び、「OK」をクリック。
これで、B列の分数が帯分数で表示されるようになります。

(3)仮分数を入力後「Enter」


帯分数から仮分数の場合と同様、問題文を残す方法についても記載しておきます。
仮分数から帯分数へ変換 問題と答えを残す場合
(1)指定した列の表示が仮分数になるよう、「セルの書式設定」を行います。
列の頭の文字(下の写真では「B」の文字)を左クリック→緑になったら右クリック→「セルの書式設定」を左クリック。

(2)下の表示が出たら「ユーザー定義」を選び、「種類」の下のマスに「?/?」と入れ、「OK」をクリック。
これで、B列の分数が仮分数で表示されるようになります。

(3)問題となる仮分数を入力します。

(4)指定した列の表示が帯分数になるよう、「セルの書式設定」を行います。
「C2」のセルに、「=B2」と打ち込むと帯分数で答えが出そうですが、このままでは出ません。

(5)下の表示が出たら「分数」を選び、「3桁増加(312/943)」を選び、「OK」をクリック。

(6)「=(帯分数にしたい仮分数のセル)」を入力後「Enter」
下の画像は、全て半角で「=B2」と入れた状態です。入れ終わったらEnterキーを押します。

(7)あとは、一気に同じ計算をさせます。オートフィル機能(連続入力機能)を使います。
緑の四角の右下にカーソルを合わせて、細い十字ポインタを一気に引っ張るあのやつです。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?くもんなんかだと、一日分で数十問とかあり、これを繰り返し解くので、計算機でできない問題は、PC上に模範答案があるだけでだいぶ違います。
あとは、最小公倍数・最大公約数編についても作成していきたいと思います。
それではー!!