自由研究はこれで決まり!?ウミホタル捕獲大作戦!!

ウミホタルについて

ウミホタルって知ってる?

「ウミホタル」と聞くと、特に関東の方が思い浮かべるのは、東京湾アクアラインの途中にあるパーキングエリアかと思います。逆に、それくらいしか聞いたことがない、という方も多いかもしれません。が、今回は、その話しではありません。

2拠点生活を始めて何度も「ウミホタル」に寄ったり、この下をくぐってきましたが、実際に「ウミホタル」という生き物がいるなんてことは考えたこともありませんでした。

そんなある日、娘が今年の自由研究を何にしようかと考えて一緒に調べていたところ、南房総で何か生き物の研究ってできないかね?という話しになりました。細かい経緯については忘れてしまいましたが、夜間に光るウミホタルの画像を見つけてきて、これを捕まえるのを自由研究にする!という話しになり、ウミホタル捕獲大作戦を決行することとなりました。

僕としてもウミホタルという生き物を捕獲できる、ということを知ると、早く捕まえてみたくなり、子供と一緒にどうすれば捕まえることができるのか、場所はどこが良いのか、等を夢中になって一緒に調べました。

夏に南房総に子連れで観光に来る方も、予め捕獲器を作っておくことで、観光の隙間時間を使って捕獲することは十分可能かと思います。

少し長い記事になりますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

ウミホタルの特徴は?

体調3-3.5mmのミジンコの仲間になるようです。あまり泳ぎの得意な生き物ではないらしく、砂地で、あまり流れがなく淡水の混ざらない環境を好むようです。なので、このような環境とは真逆の、川の流れ込みがあるようなところにはあまり生息していないとのこと。主に夜に動く、夜行性の生き物です。

捕獲は難しい?

結論から言うと、簡単です。ネットで検索すると、コロナ禍になる前は捕獲イベントを色々なところでやっていたようで、このようなイベントに参加しないと捕獲するのが難しいように思えるかもしれませんが、我が家では、捕獲器を持っていきなり海に行き、普通に捕獲できました。

いつ捕獲できるの?

季節的なところで言うと、夏(6~8月)が最も捕れるようです。我が家では、昨年(2020年)のお盆の時期に捕獲しました。ただ、コロナ禍になる前は、ウミホタル観察のイベントが通年で行われていたようなので、1年中捕獲することができるのかもしれません。

また、小潮の日よりは、大潮の日が良いようです。また、大潮の日でも満月より新月の方が少し良いようです。

つまり、夏の新月の日がベスト、ということになりますね。ちなみに、我々が捕獲した日は、小潮でしたが十分にウミホタルの存在を確認することができました。下の画像で青色に光っているのが、我々の捕獲したウミホタルです。

ウミホタル捕獲編

捕獲器の作り方

2リットルのペットボトルカッターロープ10m(館山夕日桟橋で捕獲の場合)、プラス・ドライバーおもり用の石えさ(魚肉ソーセージ、チーズ等)を準備します。穴をあけるキリと、ペットボトルの端っこをくっつけるためのガムテープがあればなお良いです。

ロープの長さは、投げ入れる場所から底まで届くだけの長さが必要です。館山夕日桟橋は、少し高い位置から落とすことになりますので、10mのロープを準備しました。テトラポットのようなところから投げ入れる方は、5mでも足りるかもしれません。

カッター、ロープ、ドライバー、ガムテープは、全てコメリで調達しました。館山にも大きなコメリがあるので、現地で調達可能だと思います。ちなみに、ロープは、20mのものを購入しましたが、これは、捕獲器を2つ作るためです。購入したロープは、10mずつに切って使いました。

コメリ コメリパワー館山店 店舗詳細 ホームセンター通販コメリドットコム (komeri.com)

また、エサは、夕日桟橋近くにオドヤ・館山海岸店というスーパーがあるので、そこで調達できます。

店舗詳細|ODOYA-おどや-

準備したペットボトルを少し細くなっているところで切ります。後ほど上側の部分は、ひっくり返して下側の部分に被せます。

下の写真のように、上側部分を下側部分に重ね合わせたときに、同じ位置となる場所にロープを通すための穴をあけます。プラスドライバーを使うと、軸が太いので、貫通させることでちょうどいい大きさの穴が開きます。キリがある場合には、下穴をあけることができるので、より簡単に穴をあけることができると思います。

穴を開けたら、ロープの先端を下側部分の外側から、上側部分まで通します。最後に、上側部分の内側でロープの先端を結んで抜けないようにします。

ペットボトルの側面や角に、ウミホタルの入り口となる穴を開けます。ウミホタルは、砂からペットボトルに上がってきます。海に沈めた際にどの面が砂地に着くか分からないので、4面と角に穴を開けます。

このとき、あまり低い位置には穴を開けないでください。ペットボトルを引き上げるときに、穴から水と一緒にウミホタルが出て行ってしまうからです。少なくとも、下から1/3くらいの位置には、穴を開けない方が良いと思います。

側面に穴を開けたら、ペットボトルに石を入れます。石は、ペットボトルを沈めるためのおもりです。

石を入れたら、エサを入れます。エサは、魚肉ソーセージ、チーズ、サーモンを入れました。ウミホタルは、雑食なので、何でも食べるそうです。より海中でにおいが出そうなものを選びました。もっと食べるエサがあるかもしれませんが、ひとまず、このエサで捕獲には成功しました。

エサを入れた状態で、上側部分でフタをし、完成です。ペットボトルの上側部分と下側部分がしっかりと嵌らない場合には、外れないように、ガムテープでくっつけてください。今回は、最初だけガムテープで止めましたが、2回目以降は面倒くさくなり、ガムテープを使うのを辞めてしまいましたが、特に問題はなかったです。

作業をする際には、ケガをしないよう十分に注意してくださいね。場合によっては、大人のフォローが必要かと思います。我が家では、ペットボトルの切断や穴あけ作業は僕が行いました。

なお、500mlのペットボトルでも簡易版の捕獲器を作ることができます。簡易版は、いきなりペットボトルの側面に穴をあけ、ペットボトルに小さな石を入れます。その後、エサを入れてキャップを閉めます。ロープだと太すぎるので、タコ糸を使います。ペットボトルが小さいせいか、ペットボトルが沈むまでに時間がかかります。また、捕獲できる数が少ないことや、エサを交換できない、というデメリットがありますが、一応、これでも捕獲することはできます。

捕獲場所

南房総では、館山夕日桟橋がおすすめです。渚の駅館山の隣の桟橋です。ウミホタルが夜行性ですし、やはり、光る姿を見るためには、夜に捕獲を行う必要があります。子供連れの場合、テトラポットなどから捕獲するというのは、足元が暗い中では危ないかと思います。その点、夕日桟橋は、街灯がありますし、足元も安定してますので、子供連れでの捕獲でも安心です。

また、駐車場やトイレから捕獲するところまでが近いことも、夕日桟橋がおすすめの理由です。

捕獲方法

フタを閉めた状態で捕獲器を海に投入します。投入してからしばらくは、なかなか沈んでいきませんので、少しロープを引っ張ってすぐに緩めたりしながら捕獲器を傾けて、捕獲器内に水が入るようにします水が入りだすと一気に沈みます底に着くまで沈んだら、ロープを手すりに括り付けます。ロープを張った状態で沈めていくと、底に着いたかどうかが分かりやすいです。底に着くとロープがたるみます。捕獲器が底についてから最低でも10分ほど待ちます。

ちなみに、我が家では、少し早めに行って夕日桟橋の隣にある渚の駅・館山で遊び、捕獲器を沈めてからイオンタウン館山のフードコートで食事をしながら日が沈むのを待ちました。

渚の駅・館山は、道の駅のような施設に、ミニ水族館やさかなクンギャラリーがある施設です。ミニ水族館は、館山の海で取れるいろいろな魚ややどかりがいます。さかなクンギャラリーは、過去のさかなクンの作品が飾られており、さかなクンのお魚愛を感じることのできる場所です。両方とも無料で見ることができますが、十分楽しめる内容だと思います。下に渚の駅・館山のURLを貼っておきます。

https://www.city.tateyama.chiba.jp/minato/page100034.html

また、捕獲器を沈めてから時間をつぶす場所としては、回転寿司やまと・館山店もオススメです。近海物のお寿司を安くおいしく食べることができる、このあたりでは有名なお店です。夕飯時には混雑するので、ネットから予約してから来店するのが良いと思います。富浦IC近くの山傳丸というお店もここの系列のようです。

店舗情報 | 「漁場と直結!」水産卸・回転寿司・海鮮居酒屋 株式会社ヤマト (yamato-f.jp)

その他にも、近くにファミレス等もありますので、沈めてから夕飯を食べて時間調整という方は、特にお店に困ることはないと思います。

話しが脱線しましたが、再び夕日桟橋に戻ったら捕獲器を回収します。捕獲器を上げてくる途中で、ウミホタルが捕獲できていれば、捕獲器の中が青く光っています。

持って行った風呂桶に、ペットボトルの中身をあけてみました。茶色い粒粒がウミホタルです。

子供の指の上に乗せて光らせたら、子供たちも喜んでいました。

ウミホタルの写真ですが、フラッシュをoffにして写真を撮ります。なかなかピントが合わないので、とにかく写真の数を撮ることで、それなりにピントの合っている写真をゲットすることができます。

だいぶ長い記事になりましたね。ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、今回はこのあたりで。

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