10/24の日能研に続いての第2弾、SAPIXの入室テストを受けてきましたので、ご報告いたします。前回同様、2022年以降の受験者の方にも役立つように書いていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ちなみに、入室テスト第1弾の日能研については下の記事をご参照ください。
試験前
申し込みについて
10/11に試験の申し込みをネットで行いました。SAPIXのマイページにログインをし、あとはページの案内に沿って申し込みを行うだけでした。ただ、入室を希望していた校舎については、募集が行われておらず、第2希望の校舎を選択し申し込みを行いました。
申し込みページには、「※入室希望校舎が受験校舎と異なる場合には受験校舎にご連絡ください」との記載がありますので、入室希望校舎に強い希望がある場合には連絡してみるといいと思います。
申し込み後数日するとテスト費用の振込用紙が送られてきますので、コンビニに行き支払いを行います。費用は3,300円です。大手で入室試験の受験料を取るのはおそらくSAPIXのみです。
ここまでの流れは、SAPIXの他の試験と同じです。
試験対策
9/23に「実力診断サピックスオープン」を受けた際にかなり苦戦しましたので、同じような問題がでたら困ると思い、今回は試験前の1週間ほどですが算数と漢字のドリルを購入し対策をしました。この間くもんについては宿題を英語のみにしてもらい、くもんの国語と算数については宿題をストップしてもらいました。
なお、9/23のサピックスオープンについては、下記の記事にて詳しく述べていますので、気になる方はこちらもご覧ください。
試験内容の詳細については後で書きますが、サピックスオープンほど難しくはなかったものの、対策を立てておいて良かったです。
下記のドリルから似たような問題が出されていました。両方購入しても2、000円ちょっとなので、入塾試験前の対策としておすすめです。

SAPIX小学部の出しているパズル問題のドリルです。思考力パズルに関しては、解けるだけ解くという方針でどんどん進めていきました。1週間で全て終わらせたみたいです。一部類似の問題が入室テストで出題され、そのあたりについてはばっちりでした。

漢検8級が小学校3年生レベルとのことです。漢検の過去13回分の問題が収録されています。実物大と単行本とがありますが、今回は漢検を受けるために購入したわけではないので、どちらでも良いのではないかと思います。
漢検の問題としては書き順の問題なんかもありますが、それらは無視して漢字を書く問題だけを解いていき、分からなかった漢字を別途練習するということを3回分に絞ってやりました。入室試験では読みの問題も出ていましたが、書くことができれば読むこともできると思いますので、書く問題のみに絞って良いと思います。
試験当日
試験当日は、9:30からテスト開始なのでその10分前までには着席しておくこと、との案内がありました。
我々は9:00頃に到着し受付を行いましたが、案内があるまでは校舎入口の外で待っているよう指示を受けました。雨が降っていなくて良かったです。
9:10頃になるとスタッフの方の案内があり子供のみ校舎内に入っていきました。親は11:25に校舎入口にくるように、とのことでしたので、私は近くの喫茶店で時間をつぶしました。
持ち物
案内された持ち物は以下のとおり
- 筆記用具(鉛筆、消しゴム)
- 腕時計(残り時間はお知らせします。必要に応じてお持ちください)
- テスト費用をお振込みいただいた受領証
試験について
試験は、国語と算数の2科目でそれぞれ40分ずつでした。
9:30~10:10国語
10:15~10:55算数
11:00~11:20体験授業
という流れだったそうです。
国語の試験内容
国語の試験内容は、概ね以下のとおりです。
満点:150点
大問1:漢字の読み書き10問(3点×10問)
大問2:適当な擬情語等を選択肢から選ぶ問題5問(3点×5問)
大問3:長文小問13問(選択問題、記述問題含む(105点))
大問1、2はさほど難しくない印象でした。大問3についてはやや長めの長文を読みたくさんの問いに答える、という中学受験の王道のような問題でした。大問3だけで配点の2/3近くを占めていますし、簡単な文章で解答する記述問題も3問あったので、大問3の出来が全体に大きく影響するのではないかと思いました。
算数の試験内容
算数の試験内容は、概ね以下のとおりです。
満点:150点
大問1:計算問題9問(時間、距離、リットルの足し算引き算を含む。引く数や掛けられる数等がブランクになっている問題もあり。(6点×9問))
大問2:短い文章題や図形の問題等6問(それぞれの問いに関連性なし(6点×6問))
大問3:ブロックを組み合わせる問題5問( それぞれの問いに関連性 あり(4点×5問))
大問4:ルールを問題中で説明されそのルールに従って答えを出す問題5問 ( それぞれの問いに関連性 あり (4点×5問))
大問5: ルールを問題中で説明されそのルールに従って答えを出す問題4問 ( それぞれの問いに関連性 あり (5点×4問) )
国語とは異なり、より基礎的な問題に配点が厚くなされています。大問1、2は基礎ができていれば決して難しくない問題ばかり(中学受験特有の慣れが必要な問題ではない)で、これらに150点満点のうちの90点が割り振られています。例年の11月試験の合格点を見るに、算数の基礎がしっかししていれば合格点までは十分に達するのではないかと思います。
その他
上に書いた通り、娘は一番乗りのグループで教室に入ったため、試験前にトイレに行くことができたそうです。テストとテストの間の休憩時間が短いため、テスト間にトイレに行かなくて済むよう、少し早めに行ったのが結果としては良かったと思いました。
お試し授業については20分しかなかったので短かったけど、先生がすごい面白かった、と楽しかったそうです。
試験後
試験後のスケジュールについて
試験後のスケジュールは、11/4(試験翌日)の15時に採点前答案がマイページに公開され、11/5(試験翌々日)の15時に採点後答案と入室基準点が公開されると案内されていました。テスト結果については11/8(試験5日後)頃に普通郵便にて発送とのことです。
合格の場合、11/19(試験から約2週間後)までに校舎受付にて手続きをするとのことです。
- 入室手続きの際、個人成績表に同封されている「入室に関する承諾書」に署名捺印の上、1枚目を持参する
- 期日までの手続きが難しい場合や、他校舎での入室を希望する場合は、事前に相談
保護者対象の入室オリエンテーションの動画があるとのことです。オリエンテーションはマイページから視聴可能で、視聴期間中は何度でも視聴可能とのこと。視聴期間は、11/11(試験の8日後)14時から視聴可能でおよそ4か月間視聴可能とのことです。
合格をすると、「新4年生準備講座」からのスタートか、2月度授業からのスタートかを選択することができるようです。
2021年11月入室テスト合格ラインの偏差値は?
当初の案内通り入室テストの結果は11/8に郵送されたものと思います(11/9に到着)。郵送されてくるテスト結果の冊子には、入室基準点・受験者の得点・順位・偏差値・成績分布・答案のコピーが印刷されています。
2科目合計の成績分布をみると、144点で偏差値40だったことが分かります。入室基準点が145点だったことを考えると、入室基準の偏差値はおよそ40であったと考えられます。ざっくりと、受験者の85%が合格したということですね。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。今後分かったことなどが出てきましたら、こちらに追記していきたいと思います。
それではー。
