24節が終了した時点で前回の記事を書いてから早くも3節を消化しました。3節の間にいろいろな動きがありました。17位だった湘南が降格圏を脱出し15位へ、ずーっと最下位にいた横浜Cが大分を抜いて19位へと上がりました。
また、柏は14位と順位が変わらないものの、勝点で13位のG大阪に並びました。これは、柏が降格争いから抜け出そうとしていることを意味しているのか?G大阪が降格争いに戻ろうとしていることを意味しているのか?今回もエクセルをパチパチ叩きながら考えてみました。
下位の順位表
まず、27節終了時点での順位表です。
順位 | TEAM | 勝点 | 試合数 | 得失差 | 試合残 | 1試合当たり勝点 | 勝点40まで | 1試合換算 |
13 | G大阪 | 30 | 27 | -8 | 11 | 1.11 | 10 | 0.91 |
14 | 柏 | 30 | 27 | -9 | 11 | 1.11 | 10 | 0.91 |
15 | 湘南 | 26 | 27 | -3 | 11 | 0.96 | 14 | 1.27 |
16 | 清水 | 26 | 27 | -13 | 11 | 0.96 | 14 | 1.27 |
17 | 徳島 | 23 | 27 | -17 | 11 | 0.85 | 17 | 1.55 |
18 | 仙台 | 19 | 27 | -25 | 11 | 0.70 | 21 | 1.91 |
19 | 横浜C | 18 | 27 | -35 | 11 | 0.67 | 22 | 2.00 |
20 | 大分 | 17 | 27 | -24 | 11 | 0.63 | 23 | 2.09 |
今シーズンは、下位4チームが降格することになっていますので、16位以上であればJ1に残留ということになります。過去の記事にも書きましたが、過去10シーズンにおいて降格チームの1つ上の順位で残留したチーム(今年で言えば16位のチーム)の1試合当たり勝点は、1.06だったそうです。
柏が抜けそうなのか?G大阪が戻りそうなのか?
各チームの1試合当たり勝点を出したところ、13位G大阪と14位柏が1.06を上回る1.11となっております。15位湘南と16位清水が1.06を下回る0.96であり、あとは順位が下がるほど1.06からは離れていきます。
1.06に今年の試合数である38を掛けると40.28となります。16位の清水が1.06を下回っていることを考慮して、40.28を切り下げ勝点40を残留ラインと仮定し、勝点40まであとどれだけ必要かを計算しました。また、勝点40を取るまでに必要な1試合当たりの勝点も計算しました(1試合換算)。
G大阪と柏が勝点40を獲得するために必要な1試合換算の勝点は、0.91です。つまり1を切っています。
ここで気づきました。上に書いた柏が抜けそうなのか?G大阪が戻りそうなのか?の答えです。柏が抜けかけております。残留目安となる1.06を上回っており、残りの1試合平均勝点が1を切っても残留が見えるため、前回の記事を書いたときよりもかなり残留に前進しているものと考えられます。
柏は前回の記事でも書いた通り、残りの対戦相手に比較的恵まれていることも残留には好条件です。
ただ、前回の記事ではノーマークでしたが、実はG大阪の残りの対戦相手がなかなか厳しいことになっています。TOP2の川崎、横浜M戦が両方とも残っており、3位鹿島、5位鳥栖との対戦も残っています。下手すれば柏と入れ替わりで神セブンならぬ下位セブンに戻る、ということもあり得るかもしれません。
J1残留の残り2枠を3チームで争う展開?
湘南と清水の1試合換算1.27は、だいたい現在のC大阪の1試合当たり勝点と同じです。12位のC大阪と同じペースで勝点を積み上げるというのは、できないことはない、というラインでしょうか。
17位徳島の1試合換算1.55は、8位東京に相当するペースです。当然ながら、下位に行くほど勝点40まで到達することが厳しくなってきます。
18位仙台は1試合換算で1.91ずつ勝点を積み上げる必要があります。3位鹿島の1試合当たり勝点が1.74なので、これよりもハイペースで勝点を積み上げる必要があるということになります。残留するためには、残り11試合で最低でも清水との勝点差7をひっくり返すか、勝点で追いつき得失差で追い抜く必要があるため、なかなか厳しい戦いが予想されます。
19位横浜Cの2.00、20位大分の2.09は言わずもがなです。
現在の状況からすると、15位湘南、16位清水、17位徳島の残り2枠を賭けた争いということができそうです。ここに、下手するとG大阪が絡んでくるという感じでしょうか。残り11節、今後も不定期に更新していきたいと思います。
それではー。