12/4(土)14時からのJ1第38節(最終節)で今季のJ1も終了です。今期はJ1からJ2への降格が4チームというレギュレーションのもと、既に大分、仙台、横浜Cの3チームの降格が決まっています。最終節で残り1チームの降格が決まり、降格しなかったチームは残留が決まります。現在、降格の可能性があるのは清水・湘南・徳島の3チーム。つまり、2チームの残留と、1チームの降格が最終節で決まります。
今回は、3チームの残留条件、降格条件について纏めてみたいと思います。最後に残留条件を可能な限り簡単に纏めましたので、残留条件を簡単に知りたい方は、下の目次からまとめに飛んでください。
それでは行ってみましょう!
順位表
まずは3チームの現在の状況から。
順位 | TEAM | 勝点 | 得失点差 |
15位 | 清水 | 39 | -18 |
16位 | 湘南 | 36 | -5 |
17位 | 徳島 | 36 | -19 |
15位・16位は残留、17位が降格です。残り1節で勝ち点3差をつけている清水はかなり有利、勝点が並んでいる湘南と徳島とで得失点差は14の差があるため、次節で湘南と徳島が同じ勝ち点獲得の場合には得失点差の勝負は実質的にはついてしまっている、と言えると思います。
15位・清水
清水の残留条件と降格条件は以下のとおりです。かなりシンプルです。清水の次節はホームで11位・C大阪との対戦。通算の対戦成績は21勝7分21敗と全くの五分です。
清水の残留条件
以下のいずれかで清水は残留が確定します。
- 清水勝利
- 清水引き分け
- 清水敗北 and 湘南 敗北or引き分け
- 清水敗北 and 徳島 敗北or引き分け
清水については、逆に以下の1パターンでしか降格しないので、次に説明する降格パターンだけ覚えておけばよいかもしれません。
清水の降格条件
- 清水敗北 and 湘南・徳島が共に勝利
清水が敗れ、湘南と徳島の両方が勝った場合にのみ清水は降格します。この場合には、清水・湘南・徳島の3チームが勝ち点39で並びます。得失点差が気になるところですが、現時点での得失点差は清水-18、湘南-5、徳島-19です。
清水が敗れるということは得失点差は少なくとも-19以下になります。一方、湘南は勝利によって得失点差が-4以上、同様に徳島は得失点差が-18以上になります。このため、清水●、湘南○、徳島○の時点で清水は得失点差で湘南・徳島を下回ることとなり、降格が決まります。
16位・湘南
湘南の残留条件・降格条件は以下のとおりです。湘南の次節は、アウェイで13位・G大阪との対戦。通算の対戦成績は湘南の8勝4分21敗とやや分が悪い対戦です。
湘南の残留条件
湘南が清水を追い抜く場合というのは、湘南が勝利し清水が敗れた場合に限られます。この場合、湘南は得失点差で大きく引き離している徳島に対してもほぼ上の順位をキープすることとなります。湘南は実質的には徳島に抜かれなければ残留、徳島に抜かれれば降格、という位置にいるということができると思います。
これは湘南に限ったことではありませんが、清水・湘南・徳島は最終節終了時点で他2チームのどちらかが自分より後ろにいることで残留が確定します。この点、湘南は徳島と同勝ち点でありながら得失点差で圧倒的に有利な立場にいるので、湘南は勝利することでほぼ残留が確定します。湘南が勝利した時点で徳島に抜かれることはほぼなくなるからです。
湘南が引き分けor負けの場合には、以下の条件で残留となります。
- 湘南が引き分け and 徳島が引き分けor敗北(残留確定)
- 湘南が敗北 and 徳島が敗北(ほぼ残留)
徳島が敗北した場合には、湘南は15点差以上の敗北などのようなあり得ないような敗北をしない限り残留となります。ここもやっぱり得失点差が効いてきます。
湘南の降格条件
ひとまず、湘南・徳島が共に勝利しながらも徳島のバグった勝ち方で徳島に追い抜かれる場合や、逆に 湘南・徳島が共に負けながらも湘南の狂った負け方で湘南が徳島に追い抜かれる場合については、可能性として0ではないとだけ言っておきますが、これらはほぼ考えなくて良いでしょう。
上述のとおり、勝ちでほぼ残留確定である一方、負けた場合又は引き分けの場合には十分に降格もあり得ます。以下の場合には降格確定となります。
- 湘南が引き分け and 徳島が勝利
- 湘南が敗北 and 徳島が勝利or引き分け
17位・徳島
徳島の残留条件・降格条件は以下のとおりです。徳島の次節は、ホームで12位・広島との対戦。通算の対戦成績は徳島の1勝0分5敗とやや分が悪い対戦です。
徳島の残留条件
徳島の残留は以下の場合に確定します。
- 徳島が勝利 and 清水が敗北
- 徳島が勝利 and 湘南が引き分けor敗北
- 徳島が引き分け and 湘南が敗北
徳島が勝利し清水が敗北した場合には、勝点で清水に追いつきます。また、上の清水の降格条件で述べた通り必然的に得失点差もひっくり返るため、 徳島が勝利し清水が敗北した場合にはその時点で必ず清水よりも上の順位になることが確定するため、徳島の残留が確定します。
なお、徳島○、清水●の場合には、徳島の残留は確定ですが、清水の降格は確定しません。清水が降格するには、さらに湘南の勝利が必須になるからです。
湘南との関係については単純な勝点勝負で湘南を追い抜く場合のみ残留と言っていいでしょう。湘南○徳島○、湘南●徳島●の場合に得失点差勝負となる場面はありますが、14の得失点差がひっくり返るとは考えにくいです。
徳島の降格条件
湘南との得失点差勝負が実質的に終わっている以上、徳島は敗北でほぼ降格確定と言っていいでしょう。
その他、徳島が勝ちor引き分けでも以下の場合には降格します。
- 徳島、清水、湘南が共に勝利(ほぼ降格)
- 徳島、湘南が勝利し、清水が引き分け(ほぼ降格)
- 徳島が引き分け、湘南が勝利or引き分け(降格確定)
少し複雑ですかね。
まとめ
以下、各チームの残留条件を簡単に纏めます。(※)が付いているのは、ほぼ確定(99%)です。(※)が付いていないのは100%確定です。
- 清水:清水○or△、湘南or徳島△以下
- 湘南:湘南○(※)、湘南△and徳島△以下、湘南●and徳島●(※)
- 徳島:徳島○and清水●、徳島○and湘南△以下、徳島△and湘南●
以上いかがでしたでしょうか。泣いても笑ってもあと1週間。4チームが降格するという今シーズンのレギュレーションは、選手・チーム関係者・サポーターには非常にキツかったと思います。選手の皆さん最後まで激しい戦いを期待しています。
それではー。
